屋号や社名はどう決める?それないよね…っていう残念なネーミング例3選で考えよう。

起業・開業にあたり必ず必要になるのが、会社名(個人事業主なら屋号)や店名です。たかが名前と軽く考えてはいけません。なぜならネーミングで間違うと、後から集客や営業面で苦労するケースも多々あるからです。

今回は、実際にあった残念なネーミング例3つをもとに、その理由を探ります。

屋号・社名の残念なネーミング例1:子供やペットの名前からもじる

たとえばお子さんの名前が日向(ひなた)ちゃんと仮定すると、屋号や社名または店名を「HINA」にするというネーミングです。そんなまさかと思いますか?しかし実際によくある例です。私の知る限りでも1件や2件ではなく、結構な数で思い当たります。

しかしこういった例も、最初から子どもやペットからもじろうとするのではないと思います。ネーミングは実はかなり面倒な作業です。慣れていないと候補の言葉はなかなか出てこないものです。

しっくりくる屋号、店名、社名を悩みぬいたうえ決めきれずに、自分にとって大事な名前(お子さんやペット)からもじる結果になるのかもしれません。

屋号・社名の残念なネーミング例2:自分の好きな物からもじる

ある女性の屋号は、ビールを意味する外国語の単語です(英語ではありません)。でも事業内容はビールとまったく縁がないサービスです。飲食店でもありませんし、アルコールも無縁です。にもかかわらず屋号に決まった理由は「お酒が好きだから」だとか。旦那さんが軽く命名したのを「それ、いいね!」と採用したそうです。

まさか?!と驚く例かもしれませんが、これも実際にあったケースです。やはり好きな物は身近に感じたり、特別な存在だったりしますので、そこからもじったのだと思います。

屋号・社名の残念なネーミング例3:響きのよさ優先!という理由だけでフランス語を使う

フランス語などの外国語がNGなのではありません。これまでの残念な例と同様、サービスや商品にフランスがまったく関係がないにもかかわらず、屋号がなぜかフランス語というケースです。なぜフランス語なのかの理由は特になく、「日本語だと地味な感じなので、同じ意味のフランス語を採用した」というのも多い例です。

実際に私たちの身の回りでは、アルファベットを使用した外国語(フランス語と限らず)の社名や店名がかなり多いのはご存知と思います。ただし外国語でも英語での命名は少し話しが変わります。日本人の生活の中では、日常的によく使い馴染みのある英単語はかなり多く、その単語の意味が一般的によく知られているケースも多いからです。逆に言うと、たとえ英単語であっても、その意味が一般的に知られていない場合は英語でもNGでしょう。

まとめ:「好きだから」をベースに考えるネーミングを考えるのはやめましょう

これまでの残念な3例すべてに共通していえることは、次のとおりです。

  • 事業やサービス内容に関係がない
  • 個人的な好みなどでワードを選定している

想いが強いがゆえに、自分の好きな物や大切な存在からもじるのだと思います。「この事業も同じくらい大切にしていこう!」という、ある種の願掛け的な要素もあるかもしれません。

でも社名や屋号は、事業・サービス・あなたの名前を覚えてもらえるような言葉だったり、お客さま側からの視点で印象に残りやすいネーミングの方がベターといえるでしょう。

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madokalog